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| 2009年6月10日 | 猫を抱いて象と泳ぐ |
小川洋子さんの「チェス」をテーマにした作品です。タイトルからすると、とてもそうは思えないのですが、でも読んでいくと、とてもぴったりなタイトルだと思いました。『博士〜』では数学や数式の「美しさ」がテーマだったように、今回もチェスの「美しさ」がテーマです。チェスの進行を記録する「棋譜」という言葉が出てくるのですが、この言葉がなんとも美しいなあと思いました(囲碁・将棋などでも使うそうです)。
ありそうな、ないような不思議な世界は『ミーナの行進』のようであり、『海 』の中の「バタフライ和文タイプ事務所」のようでもありました。
その両方よりも、ずっと悲しい結末でしたが・・・。でも、ただただ悲しいだけではなく、やはり美しい余韻が残るのが「小川ワールド」なのだなあと思いました。小川洋子さんの作品の好きな人には、期待を裏切らない作品だと思います。
投稿者:尾原美保 12:28 | コメント (2) | トラックバック (0) | この記事のURL
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